こんにちは。一棟懸命 楠本です。
今日はモモについて話します。今の時代にぴったりの内容だと思います。後書きで、作者のミヒァエル・エンデは現在・未来・過去でもこの話は通用する話しだと言っています。
私が印象に残っているのは、モモは時間貯蓄銀行からおもちゃの人形を渡されます。その人形を持っているだけで皆からうらやましがられます。服の着替えも沢山売っています。ボーイフレンドの人形も売っていて飽きることがありません。
でも、モモは大事な事はそんなことではないとわかっているので、もらうのを断ります。
この話って、自分に置き換えたら服を持っているのに新しいデザインの物が欲しくなったり、新しい携帯が出ると欲しくなったりするのと同じで、本当に大切な事が私も見えていないと気付かされました。
他人からの目を気にして、優越感に浸り、それをステータスだと勘違いしていた自分に気付きました。
他にも、合理的に物事を進める事で、忙しくなり子供と接する時間や、親 親友との時間も削り商売に明け暮れる話しがあります。
これは、時間銀行との契約で時間と引き換えにお金を手に入れるのですが、まさに今の世の中とリンクしていますよね。
資本主義や合理主義は一見平等で良い世の中に見えますが、大事な物と引き換えに成り立っているのかもしれないと考えさせられます。
あなたの側にも、灰色の時間泥棒が契約に来ているかもしれませんよ。